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はいはい、創作創作。
「……ぼくもだ、たぶん…」
「…たぶん、って何ですか、それ」
「…」
「…」
また嫌な沈黙だ。
「…~!待ってて!ちょっと待ってて!」
「え、ちょ、え!?」
部屋の奥へ消える先生。
何があったのか。
なんて考えていたら先生が酒瓶を一本持って帰ってきたと思えばふたを開け、
「い、いただきます!」
と、叫び、酒瓶を一気に口にした。
ちょうど半分くらいになった頃だろうか、酒瓶から口を離した。
先生の顔はみるみる赤く染まり一言こう言った。
「…好きだ!」
「は、はい!?」
「何回でも言ってやるよ。好きだ!」
「ちょ、せ、先生!い、いってきま」
バターン。
…大きな音が木造一戸建てに響いた。
恐る恐る振り返ると先生が倒れていました。
「せ、せんせー!!!」
「…おひゃあ!って、え!?な、なんで楠樹君がここに!が、学校は!?」
「…なんにも覚えてないんだ…学校には連絡入れときました。妹のふりして電話
するの大変だったんですよー。」
「あ、ありがとう…って、楠樹君は休んじゃだめでしょうが!」
「ももに連絡したんでいいんです。」
先生が小さい声であぁ…と言ったが気にせず話す。
「…先生、私のこと好きですか。」
思い切って言う。でも後悔はなんでかしていない。
「は!?」
「は、じゃなくて、好きか嫌いかで答えてください。」
「えぇ!?か、仮にも僕と楠樹君は教師とせ、生徒だ!そ、そんなか、感情な、な
い!」
顔を真っ赤に染めそっぽを向く先生。
…こんな先生って可愛かったんだ…
「…す、すきなんて…なりたくても…なれないよ…」
!
「せ、先生!な、なんか言いましたよね!」
「うわ!聞いてた!い、いってない!いってない!」
「す、好きなんですか!わ、私のこと!」
先生は辺りをぐるりと見回し、さらにカーテンから外を見て、一息ついてから、
「…す、すきだよ…」
と、言った。
…これほど恥ずかしくてうれしかったことはあっただろうか。
「せ、先生、わ、私も好きですよ!」
「あーッ!いっちゃったあああ!!退職ものだこれ!ば、ばれないようにしないと
っもうばれてたらどうしよう!うわあああ!!」
…可愛い…
そんな可愛い先生を後ろから私は抱きしめた。