[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
はいはい、創作創作。
「あ、胡翠」
「荻野くん」
「なんか話すの久しぶりだな」
「そうだね」
クラスが違うから話す機会が減るのは当たり前かなどと他愛ない話をしていると
タイミングを狙ったように空き教室から聞き覚えのある声が聞こえた
「…?隊結成っ!よっ大根おろし!」
また菊地が1人で騒いでいるよ
なんとか隊?
聞き取れなかったが一応話し掛けるか…
「何やってんだお前」
「ケーキくんに胡翠さんじゃあないですか。え?隊員になりたい?来るもの拒まずだ、ようこそ『紺野君の恋を生温かく見守り隊』に!」
後悔
「何があったの菊地さん…」
「よっ大根おろし!」
「意味が分からんぞ」
掛け声とか隊名とかすべてが
「君のような凡才にはわからないネタだよ」
「何様だ」
「凡才は置いといて胡翠さん」
「な、なに?」
「お耳を拝借」
なんかこのツーショット珍しい気がする。
耳打ちでする話ってなんだ?
『入隊すると恋愛小説プレゼント!』
「…!!」
「胡翠さん入隊決定」
声でかくて全部聞こえてるんだけど
胡翠の目が一瞬輝いて見えた気がする
ていうか恋愛小説も読むのか
その前に
「なんで紺野の恋をなんだ?接点あったか?」
「気まぐれ」
「気まぐれかよ!」
菊地ならありそうだけど!
「…菊地さん考えて。自分の趣味に使った方が有意義な時が過ごせると思うの」
胡翠…!!!
「だよな胡翠!」
「趣味がない」
玉砕
「他!いい案を早く!」
「…あ……隊名を『菊地さんの趣味を見つけ隊』するんだったら入りたいかも…」
ちょ
「…胡翠さんすてき」
「霞でいいよ」
「じゃあ唯子でいい」
美しき友情
俺は早いところ退散しよう
「じゃ、じゃあ俺は次の授業があるから…」
「ばいばいケーキ隊員」
「やっぱりかあ…!」
「よろしく荻野隊員」
「胡翠ノリノリかよ!!」
『紺野君の恋を生温かく見守り隊』
改め
『唯子の趣味を見つけ隊』
結成の瞬間であった