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はいはい、創作創作。
あれから150日が過ぎた
150日はとっても長くて、苦しかった。
でも、私は先生との幸せな未来を信じて時が経つのを待ったのだ。
3月31日。
ついにこの日が来たのだ・・・先生に逢える・・・。
厳密に言うといつも会っていたが、それは違う「逢う」。
春休みが終わる31日までが高校3年生、4月1日から後は大学生。
だから先生はあのあとこう言った。
「不安だけど・・・3月31日が4月1日に変わる24時に学校で逢おう。」
そのあと先生は、やっぱり危ないから君の家の前にしよ!? と必死に言ってきた。
でも私はきちんとお断りした。
「だって、そっちの方が雰囲気出るでしょ?」
なぜあんなことを言ったのが後悔している。
何がでしょ?だ。恥ずかしいわ!
「有佐ー!」
窓から声が聞こえる。
・・・あ。
今日はももと買い物だった。
忘れてたぁぁぁ!!!
「ごっごめん!ちょ、ちょっと待ってて!!」
窓を開けて返事をし、急いで仕度をし、玄関の戸を開ける。
「お、お待たせ!って・・・可愛い!!もも可愛い!!!」
「ちょ、抱きつかないでよ!」
ももが薄ピンク色の可愛いワンピースを着ていた。なんだこの可愛さは!!反則じゃないか!!
「早く行かないとバス遅れるわよ!」
友達にもツンデレを発揮するもも。あー愛らしい!!
▼
「今日は有佐のために買い物に来たんだからね!」
「はいはい。ほんと可愛いなももは~!」
「そこのおじょーさん!」
背後から声をかけられた。
「僕らと一緒に遊ば」
「もも!どこ行ってんだよ~心配したんだぞ?」
ナンパかと思えば知ってる声が聞こえた。
「す、昴!?」
「と、いうことですいません!俺の彼女彼女なんで失礼します!」
昴がナンパ相手に話している・・・!!!
「な、なんだよっ彼氏持ちかよっ!」
「じゃあそっちの彼女は?暇でしょ~遊ぼ~よ!」
あ、私か。昴!助けろ!昴!
昴の方を見ると超が付くほど汗をかいていた。必死だったのか。
「し、しんたろー!!」
「え?」
思わず先生の下の名前を叫んでしまった。どうしよう。
「ご、ごめん!待った!?」
そこに現れたのは―
「し、しんたろー!!」
「あ、すみません!ご迷惑おかけしました。じゃ、有佐行こう。」
「う、うん!!」
▼
「・・・ごめんね?」
「な、何がです?」
「約束破って・・・」
「い、いいですよ!わ、私、早く逢いたかったから・・・」
「・・・」
「・・・」
「いい雰囲気のなか失礼します。」
昴乱入。
「わっ」
「ここで別れてデートみたいにしません?」
デートっ!?
「あ、うんいいよ?」
「ちょ、!?」
「じゃ。もも行こ?」
「・・・」
昴に手を引かれるもも。顔が赤い。なんて可愛いんだ・・・!!
「僕たちも行こう。」
「う、うん!」
「・・・手繋がない?」
ありえない言葉がきた。
「・・・ど、どうぞっ!!」
「・・・ありがとう・・・。」
繋いだ手、もう離さないよ?