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はいはい、創作創作。
『伏見先生、伏見先生、至急校長室へ来て下さい。繰り返します。』
午前の授業が終わり教室を出ようとした時呼び出しがかかった。
職員室ではなく校長室だ。
僕に不安が過ぎる。
そんな不安を押し退けて重い足を引きずる。
…先生が来ない。伏見先生が来ない。昨日の呼び出しといい、なんなんだ。
…も、もしや…ばれた…?
ないない!空を仰ぐ。
その時だ。
『3年2組楠樹有佐、至急校長室へ来なさい。繰り返す。』
頭が真っ白になった。
伏見先生の代わりのHR担任が私を校長室まで行くように指示を出し私を教室から出し
た。
「…君が…楠樹さん?」
「は、はい。」
「…伏見先生と付き合ってるんだってね。」
「…しょ、証拠は、あるんですか!」
勢い余って校長に向かってたんか切ってしまった。
「証拠…これ…かな。楠樹さんと伏見先生。ある生徒がくれたんだ。」
…その写真には私と伏見先生が手を繋いで歩いている所が写っていた…油断していた…
「…ふ、伏見先生…伏見先生は、退職ですか、」
「幸い教育委員会にはまだばれていない。だから君、伏見先生には近付かないで
くれないか?ばれたら我が校の恥になってしまうからね。」
「…近付かないって…そ、そうすれば、伏見先生は、退職しないで済むんですか、」
「まあね。」
「…わ、わかりました…」
苦渋の決断だった。