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はいはい、創作創作。
南雲だった。
「…そういう関係?」
言葉と同時に一気に俺から離れ南雲に駆け寄る。
「ちっちがう!南雲ちゃん、帰ろう!」
「いや、バンソコー…」
「私持ってる!ぎゃっ!」
「足怪我してんじゃん!大丈夫?」
「帰りバスだし、全然!」
「あ、そ?じゃ帰ろ、帰ろ!」
「や、やふみ!?」
行動についていけなくて声が出た。
「…ふ、ふんっ!」
「…ふん!?」
ふんってなんだ!?
ツンデレか!?
にしてはデレからツンが光の速さだったぞ!?
何がしたいんだアイツは!意味がわからない!
女子意味がわからない!
「…なーにサボってんの。」
「ふ、伏見せんせ!?いつの間に!」
ツンデレと女子について脳内会議していたら後ろの椅子に伏見先生が座っていた。
「だいぶ前から。なにサボってんの。さ、戻った、戻った!」
「え!?や、やふみ帰ったんですけど!」
「ゲスト呼んだから、速く行く!ほら!」
「痛い痛い!」
肩をむんずと掴まれ、強制連行。
…ゲスト?
☆
伏見先生は会議があるそうで体育館前で別れた。
最後までゲストについて教えてくれなかった。
オタクとかだったらダッシュで帰ろう。
「しっつれーしまーす。」
「はぁい。あ、戌居さん。」
天使がいた。
「愛、子さん!?」
「どうしたんですか?」
「い、いや、ぼ、僕は掃除に!や、やふみの野郎が先に帰りまして!」
野郎なんて言葉ここで言うべきではなかった。
「そうなんですかぁ。私もお掃除なんです。早く終わらせて帰りましょ?」
「なっ愛子さんは帰って下さっていいですよ!」
「迷惑…?」
不安そうな顔で首を傾げる。
もう…ほんと愛してる!
「じゃないです!…その…あ、ありがとう、ございます…」
それから何分経っただろう。
他愛もない話が尽き、無言の作業が続いた。
今だ、告れ!
と、もう一人の俺が言う。
告れ!
と、さらにもう一人の俺も言う。
そして俺も告れ!と思う。
満場一致で告るに決定
「…あ、あの!」
「なぁに?」
高鳴る鼓動を確かめつつ、一息ついて口を開けた。
「…ずっと前から好きでした!つ、付き合ってください!」
「私も好きですよ?」
即答!?
「で、どこに付き合えばいいんですかぁ?」
薄々…わかってましたよ…
「戌居さん?」
「…だ、だいじょうぶです…はやく…おわらせ、ましょ…」
「はいっ!」
常に空振りの戌居に応援レター、お待ちしてます。