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はいはい、創作創作。
次はお待ちかねの昼休み。
俺の情報によると愛子さんは毎日お弁当を作って登校している。
この日、この時間のため、俺は1週間前から脳内妄想で練習してきたのだ!
何をかって?
…聞きたい?
しょうがない奴だなお前はっ☆
特別に教えてやろう。
~妄想~
講義室にて、
さりげなく愛子さんの隣に座りながら
「愛子さんお弁当なんだ。」
「うん。戌居さんは?」
お弁当のフタを開けながら答える彼女
ちょうど持っていた鞄を漁りながら俺が一言
「残念ながら今日はコンビニ弁当…って、アレ?」
「どうしたの?」
「弁当、忘れちゃった…」
「えっ!?大変!私のお弁当でよかったら分ける?」
「いやいや!愛子さんに迷惑をかけるなんて…そんなこと僕にはできない!」
「いいの!私があげたいの!」
「…愛子さん…」
「戌居くん…」
見つめ合う二人…
~fin~
か・ん・ぺ・きだ!
でも、『さりげなく隣』が今現在叶えられていない訳で…
どうやってこのアホらを退かすかだ。
棒でも投げるか?
いや、さすがにないか。犬じゃないんだから。
力ずく…しかないか。
戌居彦丸、彼女のため、いや、自分の私利私欲のため、勝負に出ます。
チンケなチャイムが授業の終わりを告げた。
やふみ、空が教科書をトントンしている。
…今しかない!
「う、愛子さん!」
「戌居さん。なぁに?」
「お、お昼一緒に」
「愛子ー、食堂行こー!腹減りすぎて死ぬかもー!」
「た、大変!戌居さん、ごめんなさい!空さんの生き死にが関わっているので、また今度!」
「あ、今日弁当!?」
「今日は違うの!久しぶりに食堂のご飯食べたくなっちゃって…じゃなくて死んじゃう前に早く!」
「おー!」
小走りの彼女は空の手をしっかり掴み、
本当は俺がいる位置に空がいる。
自分の情けなさに呆れ、机に頭をぶつけた。
「…何してんの。」
「俺…死んだほうがいいかもな…お前、愛子さんとかになんねぇの…?」
「なれるか!」
「いっつも俺の隣には衣笠やふみか…俺にはお前がお似合いなのかもな…」
「っ!?」
「いや、いつか愛子さんを嫁に迎える!いつまでも衣笠やふみランクでたまるか!」
「一言多いわっ!」